第110回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会

会長挨拶

第110回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会開催にあたって

 この度、第110回 日本消化器内視鏡学会近畿支部例会の会長を拝命いたしました関西医科大学内科学第三講座の長沼誠と申します。大変名誉なことと感じており、このような機会を与えて下さいました内藤裕二支部長をはじめとして、近畿支部幹事の先生方に心よりお礼申し上げます。会場は大阪国際交流センターが改装され、同場所での久しぶりの開催となります。この挨拶文を記載している令和5年4月段階では、一部ハイブリッド形式を残しながら、現地発表の開催を予定しています。久しぶりの現地参加での開催になりますので、ぜひ多くの先生方にご参加をしていただき、活発な議論をお願いできますようお願い申し上げます。
 さて今回は、総会と同様に学会のテーマを掲げさせていただき、 “温故知新” といたしました。内視鏡学はどの分野においても日本の内視鏡医が世界をリードしており、今後も多くのendoscopistが自由な想像力と革新的な技術開発を継続していくと考えますが、先に進むためには基本を大切にすること、また現状を把握して問題点を整理し、次に繋げることが未来の医学に貢献するものと確信しており、今回のテーマとさせていただきました。
 内容としては消化管出血、消化管腫瘍に対する内視鏡治療、炎症性腸疾患、胆道疾患、膵臓疾患の5つのテーマを主題として取り上げさせていただき、全ての主題のタイトルに本会のテーマに沿った形で「現況と今後の展望」のワードを付けさせていただきました。多くの主題演題に登録いただき皆様のご協力に感謝いたします。ぜひ多くの先生方に施設の診療の現況や研究内容を紹介いただき、今後の展望を語っていただければと考えています。また従来通りの研修医、専攻医を対象としたセッションも設けておりますが、優秀演題に選出された研修医・専攻医に対する表彰式は、できるだけ発表した先生に賞状を手渡したいと考えており、評議委員会の前に開催する予定です。発表された若手の先生方にはぜひ表彰式まで残っていただけるようご指導いただければ幸いです。さらに今回は特別企画として、「Best of Endoscopist in Kinkiを目指せ」のビデオシンポジウムを企画しました。このセッションでは学年・職位問わず、診断・治療困難例へのアプローチをご紹介いただければと考えております。若手の優秀演題とは別に表彰の対象とする予定ですので、ぜひ奮ってご参加ください。
 最後になりますが、本会には主題演題103題を含む計175演題の演題を応募いただきましたこと、また共催企業の皆様、本会の開催をご支援いただきました全ての皆様に熱く御礼申し上げます。
 以上、参加されるすべての皆様に有意義な学会であったと思っていただくべく鋭意準備を進めてきました。ぜひ本会が皆様の日常診療に役に立つような会にしたいと思います。ご支援・ご協力賜りますようお願い申し上げます。

第110回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会
会長 長沼 誠
関西医科大学 内科学第三講座

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